ごあいさつ

 

令和5年6月に柏市医師会会長に就任いたしました松倉聡です。

この3年間は柏市医師会もCOVID-19に翻弄されてきました。感染初期は検査体制が整っておらず治療法もない中、PPEも不十分な状態でウィルスとの闘いを強いられました。そして、ようやくワクチンが開発された後も、接種体制の構築に多くの人手と時間が割かれました。医療関係者は自らも感染し、濃厚接触者等で人員が不足する中、保健所や消防等と協力し合い、市民の皆様を守るために踏ん張ってきました。

柏市には、国立がん研究センター東病院、救命救急センターの慈恵医大柏病院があり、二次救急待機病院、リハビリ病院や療養型病院、発熱外来や検診等を行う診療所、在宅診療所があります。これまでも、これらの医療機関が多職種と連携して、多様化する医療ニーズに応えてきました。

コロナ禍において、救急体制が逼迫する中、在宅チームが力を発揮しましたが、一朝一夕に機能するものではなく、日頃からの多職種連携が出来ており、行政ともコミュニケーションが取れていたからこそ出来たことです。

5月からCOVID-19が5類に移行しましたが、ウィルスがなくなった訳ではなく、感染対応やワクチン接種等は行っていく必要があります。そして、一方で高齢化が進む中、がんや心筋梗塞、認知症が増加し、救急医療や在宅診療をさらに充実させていかなければなりません。また、全国的に人口減少が進む中、柏市は数少ない人口増加地域であり、周産期医療や小児診療にも力を入れていく必要があります。

柏市医師会はこれからも多職種、行政の皆様と協力して、市民の健康と命を守るために、活動して参ります。引き続き、ご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 柏市医師会 会長 松倉 聡